架空線接触の防止策

最終更新日: 2026-08-22

上を見ない機械作業は、いつか電線に触れます。架空線接触は感電・停電・重大災害に直結する事故。掘る前に上を見る習慣と、万一の時の生死を分ける知識を解説します。

この記事の目次
  1. 事前の調査と計画
  2. 作業中の防止策
  3. 万一接触したら:生死を分ける知識

事前の調査と計画

  • 現場の上空を最初に見る:電力線・通信線・引込線の位置と高さを作業前に確認し、作業計画に反映(作業計画の記事)。地中の埋設物(埋設の記事)とセットで「上下の調査」を習慣に
  • 離隔距離の確保:送配電線の電圧区分に応じた離隔(安全距離)の基準がある。高圧線は「触れなくても近づくだけで放電し得る」ことを前提に、余裕を持った作業範囲設定を
  • 電力会社への事前連絡:近接作業が避けられない場合は、防護管(電線カバー)の設置や立会いを依頼できる。工期に間に合うよう早めの手配が段取りの内

作業中の防止策

  • 監視人の配置:ブームと架空線の位置関係は運転席から見誤りやすい(上方の距離感は特に)。近接作業では専任の監視人を置き、合図で管理(合図の記事
  • 作業範囲の物理的制限:ブームの旋回・上げの範囲をあらかじめ制限する運用や、目印(高さ規制バー・注意旗)の設置
  • ダンプ・トラックにも同じリスク:荷台を上げたままの走行での引っ掛けは定番事故。ユンボ以外の車両も含めた現場ルールに

万一接触したら:生死を分ける知識

  • 運転者は車内(運転席)に留まる:機体が帯電していても、車内にいる限り電流の通り道になりにくい。慌てて飛び降りると機体と地面に同時に触れて感電する
  • 周囲の人は機械に近づかない・触らない:地面にも電位差が生じ得る(歩幅を小さくして離れる)。救助のつもりの接触が二次災害になる
  • 電力会社へ通報し、送電停止の確認が取れるまで動かない:見た目で断線・停電を判断しない
  • やむを得ず脱出する場合(火災等)は「機体に触れず飛び降り、両足を揃えて小刻みに離れる」が知識として知られる非常手段。ただし第一選択は「留まって通報」

上を見る3秒と、万一の「留まる」判断。この2つを全員が知っている現場だけが、架空線事故と無縁でいられます。

対応する教習機関

メーカー系コマツ教習所 北海道センタ

会場:北海道北広島市大曲工業団地

14時間コース(2日)4万9,000円・38時間コース(6日)11万2,000円。小型車両系(3t未満)特別教育13時間は2万2,000円。Web予約システムに対応。

メーカー系キャタピラー教習所 北海道教習センター

会場:北海道札幌市清田区

労働局登録教習機関。予約は電話・インターネットで先着順。受講料は労働局に届出済みで割引不可・支払いは銀行振込のみ。

メーカー系コベルコ教習所 北海道教習センター

会場:北海道札幌市白石区

受講資格別にN(38時間)/D(18時間)/C(14時間)の3コース。ベトナム語コース(NV・44.5時間)を設定。Web予約に対応(日程から選択して予約可)。

車両系建設機械(整地等)技能講習の教習機関一覧を見る

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