転倒は「急に」起きない|事故の3つの型を知って防ぐ

最終更新日: 2026-08-07

ユンボの死亡災害で最も多いのが転倒・転落です。そして転倒には決まった型があります。型を知っている人は、危ない状況を「見える」ようになります。

この記事の目次
  1. 型①:法肩・端部の崩壊
  2. 型②:旋回時のバランス喪失
  3. 型③:回送車への積み下ろし
  4. 講習で教わることの意味

型①:法肩・端部の崩壊

掘削した溝の縁、盛土の端、法面の肩。機体の重さで地面側が崩れて転落するのが最多の型です。

  • 掘った溝の縁は見た目より弱い。特に雨後は含水で強度が落ちています
  • 予防は「端部から距離を取る」「クローラーを端部と直角に向ける」(万一崩れても後退で逃げられる)
  • 誘導者を置ける現場では、死角側の端部確認を任せる

型②:旋回時のバランス喪失

荷(土)を載せたバケットを高く上げたまま旋回すると、遠心力と重心移動で横方向に転倒します。傾斜地では特に危険です。

  • バケットは低く、旋回はゆっくりが原則
  • 傾斜地では機体の向き(谷側にクローラーを向けない)を常に意識
  • 吊り作業での転倒も同じ構造です(吊りの記事

型③:回送車への積み下ろし

セルフローダーやトレーラーへの積み込み・積み下ろしは、日常作業の中で最も転倒が多い場面です。

  • 道板(アルミブリッジ)の強度・掛け角度・固定を毎回確認。泥の付いたクローラーは滑ります
  • 登坂中の旋回・方向修正は厳禁。ずれたら一度降りてやり直す
  • 平坦で固い場所を選ぶ。傾いた路肩での積み込みは事故の定番です

講習で教わることの意味

技能講習の学科(中身の記事)で地盤・重心・安定度を学ぶのは、この3つの型を防ぐためです。「操作がうまい」と「安全に使える」は別の能力で、現場で信頼されるのは後者です。作業計画やシートベルトの話は作業計画の記事で扱います。

対応する教習機関

メーカー系コマツ教習所 北海道センタ

会場:北海道北広島市大曲工業団地

14時間コース(2日)4万9,000円・38時間コース(6日)11万2,000円。小型車両系(3t未満)特別教育13時間は2万2,000円。Web予約システムに対応。

メーカー系キャタピラー教習所 北海道教習センター

会場:北海道札幌市清田区

労働局登録教習機関。予約は電話・インターネットで先着順。受講料は労働局に届出済みで割引不可・支払いは銀行振込のみ。

メーカー系コベルコ教習所 北海道教習センター

会場:北海道札幌市白石区

受講資格別にN(38時間)/D(18時間)/C(14時間)の3コース。ベトナム語コース(NV・44.5時間)を設定。Web予約に対応(日程から選択して予約可)。

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