吊り作業の実務手順

最終更新日: 2026-08-22

ユンボの吊りは「例外的に認められた作業」。だからこそ要件と作法が細かく決まっています。資格の整理は既存記事に譲り、ここでは現場での実際の動きを解説します。

この記事の目次
  1. 作業前の確認事項
  2. 吊り上げから据え付けまでの作法
  3. やってはいけない・迷ったら

作業前の確認事項

  • 機械の要件:クレーン仕様(フック・過負荷警報等を備えた仕様)であること。標準バケットのツメに掛ける「なんちゃって吊り」は違反かつ危険(要件の整理は吊りと資格の記事
  • 資格の確認:運転者の資格+玉掛け者の資格(吊り荷1t以上は玉掛け技能講習)玉掛けの記事
  • 定格荷重の確認:吊り能力はブーム姿勢で変わる。荷の重さと吊り姿勢での定格を照らし、迷ったら吊らない
  • 地盤・周囲の確認:軟弱地盤での吊りは転倒の典型(転倒の記事・傾斜軟弱の記事参照予定)

吊り上げから据え付けまでの作法

  • フック位置を荷の重心の真上に:斜め吊り(荷を引きずり寄せる吊り)は荷振れ・転倒・玉掛け具損傷の三重リスクで厳禁
  • 地切りで一呼吸:荷が地面を離れた直後(10cm程度)で一旦停止し、バランス・玉掛けの食い込みを確認。ここで異常に気づけるかが事故の分かれ目
  • 旋回はゆっくり・低く:荷振れは急操作から生まれる。必要以上に高く吊らない
  • 荷の下に人を入れない:合図者・玉掛け者の立ち位置管理まで運転者の視野(誘導・合図の記事参照予定)
  • 据え付けは静かに接地→張力を緩めて玉掛け解除の合図を待つ。荷が暴れる場面の多くは「置き急ぎ」

やってはいけない・迷ったら

  • 人の吊り上げ・搭乗は絶対禁止。バケットに人を乗せる行為も同罪
  • 荷を吊ったままの走行は原則行わない:やむを得ない場合も低く・ゆっくり・最短距離が大前提
  • 風・視界不良時の中止判断:吊り荷は風の影響を強く受ける。中止を言い出せる現場が良い現場(作業計画の記事
  • 本格的な吊り作業が日常なら、移動式クレーン(ユニック)系資格への展開も検討を(資格一覧の記事

吊りは「できる」と「やってよい」が別物の作業。要件・作法・中止判断の三点セットで、資格の重みに応えてください。

対応する教習機関

メーカー系コマツ教習所 北海道センタ

会場:北海道北広島市大曲工業団地

14時間コース(2日)4万9,000円・38時間コース(6日)11万2,000円。小型車両系(3t未満)特別教育13時間は2万2,000円。Web予約システムに対応。

メーカー系キャタピラー教習所 北海道教習センター

会場:北海道札幌市清田区

労働局登録教習機関。予約は電話・インターネットで先着順。受講料は労働局に届出済みで割引不可・支払いは銀行振込のみ。

メーカー系コベルコ教習所 北海道教習センター

会場:北海道札幌市白石区

受講資格別にN(38時間)/D(18時間)/C(14時間)の3コース。ベトナム語コース(NV・44.5時間)を設定。Web予約に対応(日程から選択して予約可)。

車両系建設機械(整地等)技能講習の教習機関一覧を見る

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